世界全体の食料価格5年ぶり安値 世銀、原油安と豊作で


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 【ワシントン共同】世界銀行は1日、世界全体の食料価格が昨年8月からことし5月までに14%下落し、2010年6月以来約5年ぶりの安値になったと発表した。原油安に伴って、農産物の生産コストや輸送費が下がり、食料の供給量が増えたため。15年はコメや小麦など主要穀物の豊作が見込まれることも価格低下につながった。

 世銀は食料価格の下落は貧困層に朗報だとして歓迎している。ただ今後、ドル高や最近の原油価格の上昇、異常気象をもたらす「エルニーニョ現象」の到来が食料価格を押し上げる可能性があると指摘した。主な品目別下落幅はコメが14%、小麦が18%、トウモロコシが6%。
(共同通信)