営業秘密漏えいの罰則強化 改正不正競争防止法が成立


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 企業が持つ営業秘密の漏えいを防ぐための改正不正競争防止法が3日、参院本会議で可決、成立した。元社員らが関わる秘密の持ち出しや、新興国企業などによる産業スパイ事件の増加に対応し、刑事罰を重くした。民事訴訟での被害企業の負担は軽くなり、被害回復のハードルが下がる。

 企業内部からの秘密流出事件は後を絶たず、ラベル貼り機メーカー「光洋自動機」(横浜市)から持ち出された設計図を使ったとして、6月に競合他社が起訴された。
 改正法は来年1月1日に施行される見通し。個人の罰金の最高額は1千万円から3千万円に、企業は3億円を10億円に変更。
(共同通信)