自民県連、党に抗議 「全国に大変な誤解」


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 【東京】自民党県連の島尻安伊子会長と具志孝助幹事長は7日、党本部に谷垣禎一幹事長を訪ね、自民報道圧力問題について抗議し、今後同じような問題が起きないよう強く申し入れた。島尻氏らが「県民にとって誤解を与える発言があった。党としても厳しく受け止めてほしい」などと述べたのに対し、谷垣氏は「県民に迷惑を掛けて申し訳なかった」と陳謝した。

 申し入れで、島尻氏らは党若手による勉強会で講演した作家の百田尚樹氏が沖縄の基地の歴史について事実誤認の発言をしたことや、国会議員らが百田氏の発言を引き出したことなどを問題視した。谷垣氏との会談後、具志氏は申し入れの意図について「非公式な場であったにしても、県民からすれば、(全国に)大変誤解をされるような発言があったので、厳重に申し入れをしなければならないと判断した」と述べた。
 問題発覚から申し入れまでに時間がかかったことについては「公式の会合ではないと聞いていたので、私的な問題だと受け止めていた。だが、首相も陳謝し、県民の動揺や怒りも相当なものがあった」と述べ、県内の反発を受け要請に至った経緯を説明した。