琉球病院に統合失調症の治療専門病棟 全国初設置


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 【金武】国立病院機構琉球病院(金武町金武、福治康秀院長)の新病棟がこのほど完成した。病棟の一部に統合失調症に効果が高いクロザピン治療専門病棟(56床)が設置された。

同病院によると、同治療の専門病棟は全国で初めて。新病棟全体で旧病棟の約2倍の床面積となり、患者がゆとりを持った生活を送れるよう配慮されている。
 クロザピン治療は効果が高い一方、免疫力の低下など重い副作用が出る恐れがある。2010年からこれまでは別々の病棟で各患者に施していた。今後は一括して治療を行うことで、効率を高める狙いがある。
 9日、完成記念式典が新病棟であり、医療関係者が新施設を視察した。完成したのは1期工事で、総工費は約12億1500万円。