年金積立金15兆円の黒字 14年度、株高で過去最高


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 厚生年金と国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は10日、2014年度の運用結果が15兆2922億円の黒字だったと発表した。運用利回りは12・27%で、いずれも過去最高。3月末時点の積立金総額は143兆9509億円となった。株高と円安で運用環境が良好だったことに加え、昨年10月に資産構成の割合を変更して株式比率を拡大したことを反映した。

 ただ、中国の景気減速やギリシャの財政危機など世界経済の先行きは不透明感を増している。株式市場の動向が年金積立金の運用状況を大きく左右する構図は鮮明で、損失を出すリスクと背中合わせだ。
(共同通信)