県内1~3月、延べ宿泊者7.4%増 空路の拡充要因


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 観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査によると、1~3月期の県内の延べ宿泊者数は前年同期比7・4%増の489万9580人泊となった。2014年1~3月期から減少が続いてきたが、1年ぶりに増加に転じた。国内外の航空路線の拡充や中華圏の春節(旧正月)による中国人団体客の大幅増などが増加の要因という。都道府県別に見ると東京都、北海道、大阪府、千葉県、静岡県に次ぐ全国6位だった。

 このうち外国人延べ宿泊者数は59・9%増の74万950人泊で、東京都、大阪府、北海道、京都府、千葉県に次ぐ全国6位だった。
 県内の外国人延べ宿泊者数の構成を見ると、韓国が33%で最も多く、次いで台湾25%、中国19%、香港15%、米国4%。
 客室稼働率はシティーホテルが81・9%で全国3位、リゾートホテルが73・1%で同3位、ビジネスホテルが78・4で5位、簡易宿所が32・8%で同5位、旅館が21・9%で46位だった。
 宿泊旅行統計調査は07年から観光庁が従業者数10人以上の宿泊施設を対象に開始し、10年4月以降、従業者数10人以下の施設も含めて調査している。
 観光庁が宿泊施設に調査票を配布し、調査対象施設が自ら調査票に記入し返送する。
 1~3月まで県内の1970施設に調査票を配布し、246施設から回答があった。
 回収率は12・5%だった。