伝統継ぐ教育で議論 ハワイで移動編集局


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琉球新報移動編集局フォーラム「絆 いちまでぃん-ハワイ・沖縄の未来」であいさつする翁長雄志知事=11日、ハワイ沖縄センター

 【ハワイ=与那嶺松一郎】ハワイ沖縄連合会(HUOA)と琉球新報社が共催する移動編集局フォーラム「絆 いちまでぃん―ハワイ・沖縄の未来」が11日午後(現地時間)、ハワイ沖縄センターで開かれた。沖縄とハワイの双方から参加した約230人が18の円卓に分かれ、うちなーんちゅのアイデンティティーや伝統文化を受け継ぐための教育のあり方などをテーマに議論を交わした。

翁長雄志知事とデービッド・イゲ州知事も出席してスピーチした。翁長知事は「ハワイ大学がハワイ語を復興させたやり方で沖縄にも適用できるものがあるか、持ち帰って検討したい」と述べ、ハワイ大学の取り組みも参考にしながら琉球諸語の継承に向けた方策を年内にとりまとめる考えを示した。
 フォーラムに先立ち、HUOAの活動拠点である「ハワイ沖縄センター」の25周年を記念した式典が11日午前に開かれた。今後の同センターの活動資金を捻出していくために建設が計画された商業施設「ハワイ沖縄プラザ」の地鎮祭も行われ、念願の実現に関係者が喜び合った。
 【琉球新報電子版】
英文へ→Okinawans and Hawaiians discuss how best to educate youth about traditional cultures