小雨降る中、米ニューヨーク市内のユニオンスクエア公園で6月20日午後、沖縄戦での戦没者を追悼する慰霊の日を前に「辺野古基地NO」のプラカードを手に集会が行われた。
呼び掛け人はニューヨーク近郊を中心に名護市辺野古への基地建設反対の草の根活動を行っているレイチル・クラークさんだ。この日も若いグループが中心となって草の根活動に参加している様子が目立った。
ニューヨークのユニオンスクエア公園は、日々アーティストのパフォーマンスや集会が行われる場所で、言論・表現の自由が守られ、歴史的にも由緒ある公共の場として知られている。公園の集会場には、美しい辺野古の海底写真が数多く展示され、多くの人々が興味深く見入っていた。
ニューヨーカーに交ざって世界各地からニューヨークを訪れた観光客や留学生たちも集会の現場で足を止めた。
イベントの主催者メンバーが沖縄の現状を説明し基地建設の反対を訴えると、訪問者らが熱心な様子で質問を返すなどの姿が印象的だった。この日も多くの人々が沖縄に新たな認識を得たようだ。反対の署名にも積極的な様子がうかがえた。
呼び掛け人のレイチルさんは「こうした草の根運動が大切だ」と語っていた。
(比嘉良治通信員)
英文へ→New Yorkers gather to protest against new base construction in Henoko