県農林水産部は13日、台風9号による農林水産業関連の被害額(第1報)が5億2371万円に上ると発表した。最も被害額の大きかったサトウキビは全体の7割に当たる3億8342万円(被害面積1万2346ヘクタール)だった。
そのほか、収穫最盛期のマンゴーやゴーヤーなどの被害も報告された。また、停電で牛乳を廃棄する被害も出た。漁船や水産物など水産業関連の被害額は現在、調査中としている。
地区別では、宮古地区の被害額が最も多く2億2175万円だった。次いで南部地区の2億356万円、中部地区の4394万円と続いた。
品目別でみると、サトウキビやゴーヤー、マンゴーなどの耕種が5億2183万円と被害額の大部分を占めた。林道の破損は4件で118万円の被害が報告された。
宮古島で、停電により牛乳保存機器が作動せず約3トン、45万円の被害があった。
県農林水産部は、農業用施設や漁船、水産物などの被害は現在調査中としている。今後、農林水産業の被害額が膨れあがる可能性がある。