東芝の過大計上見抜けず 第三者委、監査体制を批判


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 東芝の不適切会計を調査している第三者委員会の報告書の骨格が固まり、巨額の利益の過大計上を見抜けなかった内部の監査体制の不備を批判したことが16日、分かった。過大計上が意図的に行われ、歴代社長が関与していたことも指摘したとみられる。報告書は21日にも公表する。

 外部から東芝の会計書類などをチェックする新日本監査法人の責任にも触れる見通しだが、東芝が不正を隠していた可能性もあり、最終的な表現は慎重に詰めるとみられる。
 日本公認会計士協会は、新日本監査法人に関し、故意や過失による不適切な会計処理の見逃しがなかったかを調べた上で、懲戒処分をするか検討する。
(共同通信)