経済学者の青木昌彦氏が死去 比較制度分析で新分野


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青木昌彦氏(2001年撮影)

 理論経済学の比較制度分析で新分野を切り開いた米スタンフォード大名誉教授の青木昌彦(あおき・まさひこ)氏が15日(米国時間)、肺の疾患のため米カリフォルニア州パロアルトの病院で死去した。大学が明らかにした。77歳。名古屋市出身。

 日本人で初のノーベル経済学賞の有力候補とされた。1962年東大経済学部卒。京大や米スタンフォード大教授などを歴任し、97年に旧通商産業省(現経済産業省)のシンクタンク通商産業研究所の所長を兼務。経済産業研究所に移行後の2004年まで務めた。
 比較制度分析論は、青木氏を中心に提唱した理論経済学の新分野で、欧米でも高く評価された。
(共同通信)