パイン増産へ連携 東村とリウボウ


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協定書を交わした東村の伊集盛久村長(右)とリウボウホールディングスの糸数剛一社長=16日、那覇市のパレットくもじ

 生食用パイナップルなどの生産拡大に向け、東村(伊集盛久村長)とスーパーマーケットのリウボウストア(那覇市、糸数剛一社長)は16日、那覇市のパレットくもじで農林水産販売奨励協定を結んだ。

同社と自治体の協定は初めて。現在、リウボウストアなど14店舗で同村の生食用パイナップルを販売しており、凍結技術を生かしてパイナップルの通年販売を目指す。今後、マンゴーや水産物なども取り扱う。
 東村の生食用パイナップルの年間出荷量は、主要生産地である本島北部全体の約5割を占める。
 パイナップルを安定供給するため、東村の園芸作物等産地協議会は、有機・特別栽培農産物卸売りを手掛けるアグロオーガジャパン(沖縄市、伊佐尚子)と連携し、生産計画や販売計画を立て、需要に応じて増産していく。
 調印式に出席した伊集村長は「安心・安全な農林水産物を消費者に届けるのが第一だ。リウボウストアと連携しながら生産振興を図りたい」とあいさつした。
 糸数社長は「良質の地元商品を取り込まないと、地元のスーパーとしての魅力がなくなる。このような協定を結ぶことで、生産者側が安心して生産できる」と述べた。