南部商高に特支併設 県教委計画


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 県教育委員会が、南部商業高校(八重瀬町、島村均校長)の敷地内で新たな高等特別支援学校を併設する計画を進めていることが、17日までに分かった。既存の学校内への特別支援学校併設は県内初。

高等特支としては、うるま市の県立沖縄高等特別支援学校に次いで2例目となる。2016年4月の開校を目指しており、23日の県教委定例会で審議された後、9月の県議会で設置条例の改正を求める見込みだ。
 中部農林高校や陽明高校に設置されている沖縄高等特支の分教室とは異なり、南部商業高校内に併設される高等特支の校長は南部商業の校長が兼任することから、県教委の担当者は「授業や学校行事における生徒間の交流がより円滑になる」と効果を期待する。
 定員は1学年1学級の10人で、入学対象者は軽度の知的障がいがあり、バスでの通学が可能な生徒。寄宿舎は設置しない。
 国語や数学などの一般教育だけではなく、民間企業への就職を目指した課程が組まれる。