【フランス】迫力の和太鼓パリっ子魅了 宮永さんがライブ


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フランスの「音楽の日」で、ドラムのパフォーマンスを披露するロックミュージシャンの宮永英一さん=6月21日、パリのイタリア文化センター野外ステージ

 6月21日は、フランスでは音楽の日。毎年この日だけはフランス全土で屋内、野外、ストリートを問わず、音楽を演奏していい日とされている。それこそ街の至る所で音楽が演奏されている特別な日だ。

その日に沖縄の伝説的なバンド「紫」のドラムで知られ、2010年に「東久邇宮(ひがしくにのみや)文化褒賞」を受賞した宮永英一さんが、イタリア文化センター野外ステージで和太鼓のソロライブを披露した。
 きっかけは沖縄欧州文化連合会の副会長の宮平芳子さんが、宮永さんの演奏を沖縄で聞いて感動し、ぜひパリで連合会の設立イベントに招聘(しょうへい)したいと働き掛け、実現した。宮永さんの迫力ある歌や演奏は観客の注目を集め、昼公演と夜公演ともに大成功に終わった。
 パリでの公演を終え宮永さんは「パリとはいえ、いろいろな人種の人々が集い、演奏を聞いて喜んでもらい、あらためて音楽の力を実感した。これからも沖縄の文化、琉球の文化を音楽を通して発信していくのが自分の使命だと思っている。そういう意味でも、このような形で文化交流ができてよかった」と語った。
 宮永さんがドラムを担当する「紫」は8月8日、沖縄市ミュージックタウン音市場で紫デビュー40周年記念コンサートライブを実施する予定だ。(大城洋子通信員)