収穫した藁 活用して 与那原東小、大綱曳実行委に贈る


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仲嶺真助大綱曳実行委員長ら代表に藁を贈呈する5年生=15日、与那原東小学校体育館

 【与那原】籾(もみ)をまいて育て、収穫までの貴重な体験をした与那原町立与那原東小学校(金城勲校長)の5年生77人は15日、刈り取った藁(わら)を「与那原大綱曳まつり実行委員会」に寄贈した。

 同校体育館で全校児童517人、職員らが見守る中、法被姿で訪れた仲嶺真助大綱曳実行委員長、宮平政弘副委員長、山内和実事務局長に5年生3人が束になった藁を手渡した。
 児童を代表して5年の平仲風君が「みんなで育てて収穫した稲穂の藁です。与那原大綱曳まつりの綱作りに役立ててください」とあいさつ。仲嶺委員長がお礼の言葉を述べた。環境整備ボランティアの上里昭夫さんの指導で、5年生全員が校内の田んぼで稲を育て刈り取った。
 2トン車に積み込まれた藁は町綱曳資料館に運ばれた。仲嶺委員長によると、30日に実施される“うまちい綱曳”の綱作りに活用されるという。
 金城校長は「稲作り体験学習を通じて刈り取った藁が、長い伝統を誇る大綱曳まつりの綱に活用される。皆さんもまつりに参加して、郷土の伝統文化に触れ、与那原の町をますます好きになってほしい」と、大勢の参加を呼び掛けた。(知花幸栄通信員)