翁長知事、シンガポール直行便を要請


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ジェットスターのバラサン・パスパティ最高経営責任者(CEO)から記念品を受け取る翁長雄志知事=23日、シンガポール

 【シンガポール=阪口彩子】翁長雄志知事は23日、シンガポールの航空会社シルクエアーとジェットスター・アジアの役員やシンガポール国際企業庁のチュア・ティアック・ヒム副長官と面談し、直行便の就航や沖縄のPR、今後の連携などについて話し合った。

 翁長知事はジェットスターのバラサン・パスパティ最高経営責任者(CEO)に「沖縄は日本の南の玄関口で、今後も活路を見いだしたい。直行便を飛ばすことによって沖縄にもシンガポールにもいい影響が出る」と述べた。パスパティCEOは「まずはチャーター便を飛ばして定期便につなげていきたい。沖縄は将来的な可能性を秘めている」と定期便への前向きな姿勢を見せた。
 シンガポール国際企業庁のチュア副長官は県が計画している東京からシンガポールまでつながる海底ケーブルについて「大変興味がある。ケーブルが来たらデータセンターを造らないといけない」と話した。
 一行はまた、チャンギ空港グループのウォン・ウーンリョン上級アドバイザーやジェトロシンガポールの長谷部雅也所長と面談し、チャンギ空港の概要や戦略について説明を受けた。
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