短歌甲子園、宜野座と球陽が本選へ 県勢2校同時出場は初


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 【宜野座・沖縄】宜野座高校と球陽高校が、8月18、19の両日に宮崎県で行われる「第5回牧水・短歌甲子園」の本選に初出場する。県勢の出場は4年連続で、2校同時出場は初めてだ。

 全国29校50チームの中から予選を勝ち抜いた。
 代表生徒は宜野座高校が仲間菜々子さん(17)、仲村文音さん(18)、仲本圭吾君(17)=以上3年。球陽高校が石川貝君(16)、平田寛樹君(15)、宮里祐輝君(16)=以上1年。
 5・7・5・7・7の音に合わせて、事前に示されたテーマに沿った短歌を詠む。本選では3校ずつ4グループで1次リーグを行い、それぞれの勝者計4校が決勝トーナメントに進む。
 宜野座高校の3人は同じクラス。早朝講座の一環で詠んだ短歌が評価され、学校代表となった。全国大会出場など少しも想定していなかったという。
 窓の向こうに見た鳥から印象を得て「中庭の 小鳥は旅に 出て行った 私に時を おしえるように」と予選で詠んだ仲間さんは「自分たちの世界に入って短歌を紹介したい」と抱負を述べた。
 球陽高校の宮里君は予選で「争いは 正義どうしのぶつかり合い 真の平和は許しあうこと」と詠んだ。「みんな自分が正しいと思っていて戦争になる。必要なのは正義を貫くことではないと思った」と語った。
 2012~14年度は県勢として八重山商工高校が本選に出場した。

短歌甲子園に初出場する宜野座高校の(左から)仲本圭吾君、仲村文音さん、仲間菜々子さん=6日、宜野座高校
短歌甲子園に初出場する球陽高校の(左から)石川貝君、宮里祐輝君、平田寛樹君=21日、沖縄市の球陽高校