観光・経済発展、渋滞緩和に期待 鉄軌道に県民意見1万件超


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県民からの意見が報告された沖縄鉄軌道技術検討委員会の会合=29日、県庁

 沖縄本島への鉄軌道導入に向け、県が設置した有識者らによる「沖縄鉄軌道技術検討委員会」の第2回会合が29日、県庁で開かれた。事務局の県からはがきやメールなどで寄せられた県民の意見が報告され、鉄軌道の導入により経済や観光の発展、渋滞の緩和を期待する声があった一方、「ほかの施策を優先してほしい」などの意見もあった。

 寄せられた意見は1万件以上に及び、うち評価項目に関するものでは「耐災害性」を求める声があり、会合でも検討の必要性が確認された。一方、委員からは生態系や文化財保護、外国人観光客の利用のしやすさへの考慮を求める意見が上がった。
 技術検討委は鉄軌道計画の策定に向け必要な技術や専門的な判断材料を助言することを目的に設置した。【琉球新報電子版】