楽しく交流、真剣プレー 車いすサッカー「アバウト」10年


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 【浦添】車いすサッカーチーム「about」が結成10周年を迎えた。浦添市のサン・アビリティーズうらそえで毎週日曜日に活動し、男女19人が技術向上や相互交流を図っている。

26日の試合ではメンバーが真剣な表情でボールを追い、時には笑顔で試合を楽しみながら汗を流す姿があった。
 車いすサッカーは直径50センチの革製のボールを使用する。手を使いながら転がし、パスやシュートでゴールを狙う。5対5の15分間で試合を行うが、時には車いすから落ちるほど激しくぶつかり合うこともある。嘉数翔貴さん(21)は「最初のころに比べると、プレーの技術はかなり上がっている」と胸を張る。
 チーム副代表の金城睦大(むつひろ)さん(22)は「障がいのあるなし、障がいの重度、年齢や性別に関係なく、参加を募っている。最初は人見知りだった仲間もコミュニケーションが取れるようになり、成長している。九州、全国大会の開催が目標で競技をいろんな人に広めていきたい」と語った。
 チームをまとめるのが代表兼監督の新里透久さん(24)だ。「チーム名のアバウトは『誰が参加してもOK』という意味を込めている。結成当初から地域活動への参加を目標にしてきた。いろんな人とつながりを持ちながら活動していきたい」と力を込めた。

車いすサッカーを楽しむメンバー=26日、浦添市のサン・アビリティーズうらそえ
「about」のメンバー