牛73万、豚15万トンで発動 TPP緊急輸入制限で日米調整


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 【ラハイナ(米ハワイ州)共同】環太平洋連携協定(TPP)交渉の日米協議は29日、日本の牛豚肉関税の緊急輸入制限(セーフガード)の発動基準で最終調整に入った。牛肉は協定発効15年目に輸入総量が約73万9千トン、安い価格帯の豚肉は10年目に15万トンを上回った場合に発動する。

 日本は米国に対し、牛豚肉関税を段階的に半分以下に引き下げるため、国内農家への影響を抑えるセーフガードの発動基準が焦点になっていた。発動基準はこれまでの輸入実績をもとに決められており、政府は影響を抑えられると判断した。
 牛肉関税は協定発効時に現在の38.5%から27.5%になる。
(共同通信)