ホテル予約大手11月に沖縄進出 ブッキング・ドットコム


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ホテル予約サイト「ブッキング・ドットコム」のウェブサイト

 世界大手のホテル予約サイト「ブッキング・ドットコム」の日本法人ブッキング・ドットコム・ジャパン(東京、ジェームスホワイトモア代表)が、11月に那覇市内で営業所を開設することが30日、分かった。

同日時点で掲載している県内宿泊施設は340軒。営業を強化し順次拡大を図る。営業所設置の背景に「アジアを中心に沖縄へのニーズが高まっている」(担当者)ことがある。サイトは世界42カ国語に対応しており、県内への外国人観光客の増加傾向をさらに後押ししそうだ。
 ブッキングドットコムは1996年、オランダのアムステルダムで設立し、現在は世界60カ国に165の事業所を展開する。予約サイトは世界218の国と地域を網羅し、70万軒以上の予約可能宿泊施設を掲載している。1日平均で85万泊分の予約申し込みがある。
 日本法人のブッキングドットコムジャパンは2009年に設立した。拡大傾向にある日本への外国人旅行需要の取り込みに向け、7月現在で約7千軒ある国内の予約可能宿泊施設を、16年末までに1万軒に増やす計画を掲げている。
 沖縄営業所は東京、大阪、福岡、札幌に次ぐ国内5番目の設置となる。
 8人ほどの職員を配置する予定で、掲載する県内ホテルの増加に向け営業を強化する。
 担当者は「サイト利用者は圧倒的に外国人客が多いが、その中で沖縄のニーズが非常に高まっている。そのため、残る大都市圏の名古屋より先の設置となった。沖縄の掲載ホテルのネットワークを広げることで、利用者のニーズに応えていきたい」と営業店設置の狙いを語った。(長嶺真輝)