海外から通訳士受験 沖縄ツーリストが支援


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地域限定通訳案内士の試験勉強をする中国の福建師範大学の学生ら(沖縄ツーリスト提供)

 沖縄ツーリスト(OTS、那覇市、東良和会長)と、同社と契約する県内観光施設や飲食店など約200社でつくる「OTSパートナーズネットワーク」は、中国・福州と人的交流を促進するため、8月下旬に日本語学習者20人を県内へ招き、地域限定通訳案内士の試験を受けてもらう。

県によると、海外からまとまった人数の受験は初めてだという。同社は「うまくいけば、来年以降も実施したい」と継続の意欲を示した。
 海外から地域限定通訳案内士の試験を受けてもらうことで、今後海外人材が県内で就職する可能性が高まり、急増する外国人客への対応なども期待できる。
 OTSは2014年からWUB中国の東浜永松会長らと一緒に同事業に取り組んでいる。中国福建省内にある福建師範大学や福州大学、アモイ理工学院などから受験希望の学生100人を募集し、東浜会長が自主的に受験用の教科書100冊を送った。ことし2月に福建師範大学で模擬試験を行った結果、県内に招く人数を20人に絞った。
 東会長は「福州と沖縄は歴史的な関係が深い。沖縄に興味を持った学生らが中国で沖縄をPRし、友好の懸け橋を築くことが期待できる」と話した。
 学生らは8月26~31日に来沖し、地域限定通訳案内士の試験を受けるほか、県内観光名所の首里城や福州園、沖縄海洋博記念公園なども見学する。
 県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は27日に語学人材の獲得を目指し、県内観光関連企業との就職相談会の開催も予定している。
(呉俐君)
英文へ→OTS Supports Interpreter Guide from Abroad