“筆文字あーと”鮮やかに 田場珠翠さん個展


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張り詰めた空気の中、筆文字パフォーマンスで「超越」の文字を描き上げる田場珠翠さん=4日、県立博物館・美術館

 書道家・田場珠翠さんの個展「筆文字あーと展Vol.8」が4日、県立博物館・美術館県民ギャラリーで始まった。8日まで。初日の4日は筆文字パフォーマンスが行われ、田場さんが文字を描き上げると、息をのんで見守っていた来場者から大きな拍手が湧き起こった。

 個展では、泡盛のコマーシャル撮影で描かれた「成熟の青」などの大作や組作品を含む20点を展示している。
 来場者が作品にじかにシールを貼ると、文字が浮かび上がるという遊び心ある作品も。来場者が気に入った作品にシールで投票する参加型の楽しい仕掛けもある。バレリーナが踊る様子を表現した「舞」や、アートディレクター・グラフィックデザイナーの島尻一成さんとの共作「鳩」などが人気を集めた。
 筆文字パフォーマンスでは、縦1・5メートル、横4メートルの紙に「超越」の文字を描き上げた。「常に限界を超えて挑戦する気持ちを持ち続けたい」と文字に込めたメッセージを語ると、来場者から大きな拍手を浴びた。
 筆文字パフォーマンスは最終日の8日午後3時にも行われる。