新垣道子さん死去 最後のふじ同窓会長


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 6月に解散した積徳高等女学校ふじ同窓会の最後の会長を務めた新垣道子(あらかき・みちこ)さんが4日午後6時25分、大腸がんのため、那覇市内の病院で死去した。

89歳。石垣市出身。告別式は6日、那覇市の大典寺で執り行われた。喪主は長男潔(きよし)さん。
 積徳高等女学校は生徒が沖縄戦に学徒隊として動員され、犠牲者が出た。新垣さんは2000年に同窓会長に就任。自身は学徒隊生存者ではないが、沖縄戦体験者として、沖縄戦の悲惨さ、学徒隊の体験を全国で語り継いできた。
 6月23日にはふじ学徒隊の戦没者追悼法要に参列。高齢化による活動の難しさを説明し解散を表明した。