山之口貘賞・新報児童文学賞 3氏、受賞に歓喜


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右から第38回山之口貘賞を受賞した波平幸有さん、第27回琉球新報児童文学賞短編児童小説部門の長山しおりさん、同部門佳作の秋さみよさん=7日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 琉球新報社主催の第38回山之口貘賞と第27回琉球新報児童文学賞の贈呈式が7日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで行われた。
 山之口貘賞は、波平幸有さん(76)=東京都=の詩集「小(ぐゎあ)の情景」に贈られた。児童文学賞は、短編児童小説部門で長山しおり(本名・長嶺幸子)さん(64)=糸満市、主婦=の「美乃利(みのり)の季節」が選ばれ、佳作は秋さみよ(本名・比嘉正人)さん(21)=那覇市、大学生=の「しーちゃー」。創作昔ばなし部門は受賞作はなく、徳嶺正治さん(72)=宮古島市=の「龍の玉」が佳作に輝いた。

 贈呈式で、富田詢一琉球新報社長から3人(徳嶺さんは台風のため欠席)に賞状、副賞が贈られた。山之口貘賞選考委員の以倉紘平さん(詩人)と、児童文学賞選考委員の齋木喜美子さん(福山市立大学教授)が選考経過を報告した。