八重山最大の豊年祭、石垣市新川、大川、石垣、登野城の四カ字の「ムラプール」が6日、石垣市新川の真乙姥(まいつば)御嶽などで行われた。各字の旗頭や舞踊などを奉納し、ことしの豊作を神に感謝するとともに、来夏世(クナツユー)の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
豊作と子孫繁栄を願い西と東の綱をつなぐ、女だけの儀式「アヒャー綱」は女性たちが元気いっぱいに「サーサー」と掛け声を上げながら乱舞し、会場は熱気に包まれた。ブルピトゥ(綱貫人)に選ばれた新川の入嵩西尉子さん(74)がブル棒(カヌチ棒)を神司から授かり、綱をつなぐと、にぎわいは最高潮に達した。
その後の綱を西に移動させ、日が暮れる中、みこしに担がれた西と東の大将が戦う「ツナヌミン」が行われ、たいまつの明かりの下、勇壮な演武を披露した。最後は観客も参加する綱引きで締めくくった。