「見える化」が第一歩 沖縄公庫フォーラム 経済活性化で提言


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地域経済活性化についての講話に耳を傾ける参加者

 沖縄金融公庫は7日、那覇市のホテル日航那覇グランドキャッスルでフォーラムを開いた。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局企画官の西川和宏氏と価値総合研究所の山崎清氏が地方経済の活性化や地方創生の方策について講演した。

両氏は地域の特性や強みなどの現状を把握する「地域経済の見える化」を進めることが、経済活性化の第一歩になると強調した。
 最初に登壇した西川氏は、地方経済の活性化には「地元金融機関の関与が重要だ」と指摘。従来の金融機関が行う融資ではなく、地域活性化ファンドを通じた出資など、金融機関と行政が一体となって、地場産業の「稼ぐ力」を高めていく必要があるとした。
 山崎氏は公共交通を活用した街づくりを行うことで「人の滞留時間が長くなり、中心市街地が活性化する」と提言。「地域のサービスレベルにかかわらず、大型ショッピングセンターやロードサイド店と競争可能な状態に中心市街地を変容させることが重要だ」と話した。