【ニューヨーク共同】11日のニューヨーク市場で原油先物相場は需給が緩むとの見方が強まって大幅反落し、指標の米国産標準油種9月渡しが前日比1・88ドル安の1バレル=43・08ドルで取引を終えた。中心限月の終値としてリーマン・ショック後の景気低迷期の2009年3月以来、約6年5カ月ぶりの安値水準。
中国人民銀行(中央銀行)による事実上の人民元切り下げを受け、中国の景気減速によって需要が伸び悩むとの懸念が広がり、売り注文が膨らんだ。
消費者にとってはガソリンや灯油安による負担軽減につながる利点がある一方、ロシアなど産油国の経済には悪影響を及ぼす懸念がある。
(共同通信)