再稼働後24時間異常なし 川内1号機、14日に送電


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 九州電力は12日、再稼働後24時間が経過した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)にこれまで異常はないと明らかにした。11日深夜に核分裂が安定して続く「臨界」に達しており、このまま問題なく進めば、14日に核分裂の熱でつくった蒸気でタービンを回して発電、送電も始める見通しだ。

 12日は原子炉内の核分裂を抑える制御棒48本を、8本ずつ入れ替えて原子炉に挿入し、出力の変化を確認。余裕を持って原子炉を停止できるか検査した。13日は非常時にタービンを停止させる際、蒸気の流入を遮断する装置が正常に働くか点検する予定だ。
 九電は11日午前10時半に川内1号機の原子炉を起動し、再稼働させた。2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、新規制基準に基づく審査に合格した原発の再稼働は全国で初めて。
 川内1号機は8月下旬に出力を100%に上げ、9月上旬に営業運転を始める予定。九電は川内2号機について10月中旬の再稼働を目指している。
(共同通信)