サトウキビ生産量68万8504トン 収穫面積1.6%増


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
サトウキビの年間生産量と10アール当たりの収量(単収)

 県農林水産部が12日発表した2014~15年期のサトウキビ生産量は、前期比0・8%増の68万8504トンだった。収穫面積は1・6%増の1万2736ヘクタールと増加したが、日照不足や台風などの影響による生育の遅れで、10アール当たりの収量(単収)は0・8%減の5406キロとなった。県は、今後のサトウキビの生産回復、増産に向けた取り組みなども報告した。

 地域別の収穫面積は、本島地域で前期比3・5%増の6096ヘクタール、八重山地域で2・7%増の1837ヘクタール、宮古地域が1・2%減の4802ヘクタールだった。
 単収は本島地域が低温や日照不足、台風の影響による生育の遅れなどで、3・1%減の4298キロとなった。八重山地域は波照間島などで干ばつの被害が報告されたが、大きな台風被害もなく6・3%増の5677キロだった。宮古地域は前期比並みの6709キロだった。原料別でみたサトウキビ生産量は、分蜜糖原料が0・5%増の63万4280トン、含蜜糖原料が4・8%増の5万4224トンだった。
 県農林水産部は、農地中間管理機構を活用した収穫面積の拡大、優良種苗の増殖・普及、農業用水源確保などの生産基盤整備―など6点を掲げ、サトウキビの生産回復、増産を推し進めていく。