儀保正輝さん死去 沖縄芝居の名女形 98歳


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 沖縄芝居の人気役者で作詞・作曲家の儀保正輝(ぎぼ・せいき)さんが13日午前9時45分、老衰のため那覇市の病院で死去した。98歳。

那覇市泊出身。告別式は16日午後1時から午後2時、浦添市前田2の15の1、サンレーグランドホール中央紫雲閣で。喪主は妻貞子(さだこ)さん。
 15歳で芸能界入り。30歳で早世した名女形の兄の名を継ぎ、二代目儀保松男として活躍した。初代玉城盛義が座長を務めた劇団「真楽座」で兄と同様、女形として人気を博した。戦前の沖縄芝居を知る生き証人として貴重な存在だった。
 民謡「恋し鏡地」などの作者としても知られる。國映興業の常務も長年務め、映画界の発展にも貢献した。