自然楽しみ環境学ぶ アジアの高校生交流 渡嘉敷


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グループディスカッションでまとめを聞く参加者=12日、国立沖縄青少年交流の家

 【渡嘉敷】県内各地で5~23日(18泊19日)に開催される「2015年度アジアユース人材育成プログラム」(県主催)の第2セッションが、10日から15日(5泊6日)まで渡嘉敷村で開かれた。

アジアから27人、県内14人、県外14人の計55人のアジア14カ国の高校生参加者やスタッフら約90人が一堂に会し、国立沖縄青少年交流の家で集団宿泊体験をしながら地球規模の環境問題などを学び合った。(32面に関連)
 一行は初日、渡嘉志久ビーチでシュノーケリング体験を行い、色とりどりのサンゴ、熱帯魚などを観察した。カヌーこぎなどで自然の豊かさを体感し、環境保全の大切さを学んだ。
 青少年交流の家本館では、小田兼利氏が「世界の水をきれいに」、杉本誠司氏が「社会を変えるビジネスを考える」と題して講義した。これを受け各チームに分かれてグループ討議を行い、参加者個人が「20年後の未来とその世界」について考え、問題解決のための改善点を話し合った。
 ユクアン・リン君(17)=中国福建省=は「シュノーケルで初めてきれいな海底やサンゴや魚を見て感動した。中国に帰りみんなに話し、自然環境を大事にしたい」、大城朱梨さん(沖縄尚学高校3年)は「この経験を今後の活動に生かしたい」と感想を話した。(米田英明通信員)