【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の臨時ユーロ圏財務相会合は14日、財政危機に陥ったギリシャに対し、3年間で最大860億ユーロ(約11兆9千億円)の新たな金融支援を実行することを正式に決定した。ドイツなど議会での承認が必要な加盟国が手続きに入り、20日までにユーロ圏の金融安全網「欧州安定メカニズム」(ESM)から初回の融資が行われる。
ギリシャの財政破綻は当面回避され、ユーロ圏離脱の懸念も打ち消されたが、厳しい財政再建策の遂行が大きな課題となる。巨額債務を削減する筋道は不明確で、再建の成否には不安も残る。
(共同通信)