【キラリ大地で】ペルー 三浦綾乃さん(琉球國祭り太鼓所属)


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北米沖縄県人会芸能部主催の「うたやびら、うどぅやびら」に琉球國祭り太鼓の一員として参加したときの三浦綾乃さん=5月17日、トーランス市のアームストロングシアター

米国2世、語学を“再修業”
 三浦綾乃さん(29)は沖縄出身の母喜美子さん(旧姓島袋)と山形出身の父直秀さんの三女として米ロサンゼルス(LA)で生まれた。幼いころから両親の勧めで日本語に取り組んできたので、日英両語が堪能である。15年前からスペイン語にも興味を持ち、語学を極めようとペルーへ渡った。

 高校、大学とスペイン語をずっと習い、その後スペインで英語を1年教えた。スペインからLAに戻って来た際にはスペイン語のレベルは結構高いかと思っていた。だが、米国に帰国してから日本語と英語のみの生活が続いたため、スペイン語力はあっという間に落ちてしまった。
 そんな自分に腹も立ち、あらためてスペイン語圏に行き勉強しなおそうと思い立った時、LAで出会ったペルーの友人ディエイゴの「ペルーに来ればいいんじゃないの?」の一言でペルー行きを決心。彼はペルー支部の琉球國祭り太鼓に所属しており、英語の勉強でLAに来て知り会った。
 琉球國祭り太鼓は世界中に支部があり「迎恩」の気持ちを大切にしているため、どこに行っても家族のように受け入れてくれる。彼がLAに来る時にペルー支部から連絡が入り、LAでも太鼓を練習したいというので大歓迎した。逆に私がペルー支部で練習に参加したいと連絡した時も歓迎してもらい、そのおかげでペルー生活が充実している。
 ペルーでの生活はLAとは打って変わって「とても新鮮」という。ペルー料理はとてもおいしく食べ物には困ることはない。日本食がとても欲しくなる時があるが、LAから持っていった食材で自分で作ってもいる。今まで自分で車を運転していたが、ペルーの交通事情が非常に怖いので、バスかタクシーを利用している。三浦さんは「今しばらくはペルーに滞在したい」と話した。
(当銘貞夫通信員)