旧盆向けバナナ、パイナップル 409トン出荷準備


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旧盆用にフィリピンから輸入したバナナ(青物)をPRする那覇青果物卸商事業協同組合の長松九一郎事業第一部長=18日、那覇市港町

 那覇青果物卸商事業協同組合(那覇市、平山禎陸理事長)は18日、旧盆で供え物に使われるバナナやパイナップルなど約409トンをフィリピンから専用船で直輸入し、出荷準備を始めた。

早ければ21日から県内のスーパーや量販店に並ぶ。フィリピンの天候不順で生産量が減少しているほか、円安で卸売価格は約2割値上がりしているという。
 専門船はフィリピンのミンダナオ島を出港し、17日に那覇国際コンテナターミナルに入港。18日、コンテナから卸されたバナナやオレンジなどが同組合の保管施設に移され、一部商品は量販店に運ばれた。
 今期輸入した品目、数量はバナナ(青物)が221トン、パイナップルが180トン、島バナナと似たモンキーバナナを8・8トン輸入した。同組合によると、旧盆時期の販売実績はバナナが約2・5倍、パイナップルが約4倍強にもなるという。
 そのほか、ニュージーランド産キウイやオーストラリア産オレンジ、台湾産ゴボウなどもそろえている。
 長松九一郎事業第一部長は「懸念された台風の影響もなく、無事に品質の良い品を輸入できほっとしている」と話した。