好みで部屋改装　ライト工務店、ＤＩＹ賃貸を促進

　建築工事のライト工務店（宜野湾市、島袋徳秀社長）は、借り主が自身の好みに合わせて部屋を改装できる新築のＤＩＹ（ドゥ・イット・ユアセルフ）賃貸住宅を７月に初めて完成させ、入居を呼び掛けている。

県外では中古物件の空き室対策などで近年注目を集めているが、県内では珍しい取り組み。借り主が部屋に愛着を持ち、長期間入居することで貸主と双方に利点を生み出す狙いだ。
　住宅の名称は「ＤＩＹＡＰ００１」で、那覇市高良に完成した。部屋数は２０部屋で、間取りは全て１Ｒで１部屋４０平方メートル。家賃は税込み月５万２千円。事業は県の２０１３年度経営革新事業に認定され、５年計画で同住宅の普及を目指している。
　ＤＩＹ住宅では、家の壁を好みの色に塗ったり穴を開けて棚をくっつけたりできる。部屋の仕切りを設置することも条件によっては可能だ。原則、原状回復の必要はなく、退去後は改装部分をその部屋の魅力として売り込む。欧州などの海外ではよく見られる仕組みだという。
　現在は改装費５万円の入居特典が受けられる。問い合わせは同社（電話）０９８（８９２）５１１２。