マニラ―沖縄線見送り ANAカーゴ、アモイ線は10月就航


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 那覇空港を中継拠点(ハブ)としたANACargo(カーゴ)の国際航空貨物事業で、10月の新規開設を検討していた2路線のうち、マニラ(フィリピン)―沖縄線の就航を見送ったことが19日、分かった。

 全日本空輸(ANA)は10月下旬からの路線計画概要で、アモイ(中国福建省)―沖縄線について当初の予定通り10月25日に新設することを正式に発表した。マニラ線の開設は見送ったものの、現在沖縄から週6便で片道運航している青島(中国)線のうち3便を、10月から往復便として運航する。
 ANA広報は「全体の需給の適合を総合的に勘案した」と説明した。
 現在、週6便片道運航している広州―沖縄線は10月から運休となり、アモイから沖縄向け週3便の片道運航に切り替える。当初はマニラからも週3便で那覇に片道運航させることを検討したが、青島から沖縄向けの往復運航を新設することに変更した。
 アモイに進出する日系企業から工業製品の日本向け輸出は多く、青島周辺も日系企業や台湾企業の部品組み立て専門業者が多い。
 新規路線就航で、ANAの沖縄からの貨物便就航地点は国内が成田、羽田、関西、中部の4カ所、海外がソウル、上海、台北、香港、バンコク、青島、シンガポール、アモイの8都市で合計12地点となる。