「負けない」全国に発信 山城さんが退院


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山城 博治さん

 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で続く新基地建設反対運動のリーダー的存在で、闘病中だった沖縄平和運動センター議長の山城博治さん(62)が26日、病院を退院した。

悪性リンパ腫で4月下旬に入院していた。経過観察が必要だが「辺野古は負けないという元気を全国に発信したい」とゲート前への「復帰」にも意欲を示している。
 山城さんは妻多喜子さん(53)と長男博也さん(20)に付き添われて退院。病院を出る際、看護師らから拍手を送られ「今後も定期的に血液検査などがあるが、今はほっとしている」と笑顔を見せた。
 9月早々にも辺野古のゲート前で運動を続ける人たちにあいさつする予定。「10月ごろをめどに座り込み行動にも参加したい。戦争への道を認めないというを声を全国に届けたい」と言葉に力を込めた。
 退院の報告を受けたヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「体調を整え、戻ってきてほしい」とエールを送った。