【フランス】仏演劇祭で満点評価 富田めぐみ演出「ボトルメール」


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 フランスの7月のバカンス時期に毎年開催されるアビニヨン演劇祭で、沖縄から富田めぐみさん演出の作品「ボトルメール」が20日間のロングラン公演を行った。南フランス地方の有力誌「ラ・プロヴァンス」は五つ星中五つ星の満点評価を出した。

「素晴らしい公演だ。多彩な色彩、生きる喜び、洗練されたエレガンス! 私たちは遠路はるばるやってきたこのシップ・オブ・ザ琉球に魅了された」と評した。
 作品は9月4日に浦添市の国立劇場沖縄小劇場で公演予定。
 本作品は琉球王国へのオマージュを込めた作品。古典芸能からエイサーまで多彩な踊りと地謡の演奏に、沖縄の風景を影絵で表現。作品に魅了された観客は、いつの間にか沖縄にいるような錯覚を覚えたようだ。
 親子で観劇したイヴさんは「このような異なる文化の作品を見ることはあまりなかったが、私と同じように10歳と13歳の子どもたちも作品の美しさと人生の喜びに感動し、完全に魅了された」と語った。
 公演作品は、沖縄の伝統文化と観光を結び付け、世界に沖縄を発信していく県の文化観光戦略推進事業「シップ・オブ・ザ琉球」の一環。
(大城洋子通信員)