【アメリカ】トリーさん、戴冠役に 二世新女王


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 第75回二世ウイーク女王選出のコロネーション(戴冠式典)が15日夜、ダウンタウンリトル東京日米劇場であり、オレンジカウンティー推薦のサラ・クニコ・ハッターさん(22)が2015年の新女王に決まった。

 今回の候補者6人の中には本部町具志堅出身の花房(旧姓桃原)昌子さんの孫娘ミシェル・ハナブサさんもおり、多くの期待が寄せられたが、残念ながら連続して県系新女王誕生には至らなかった。
 毎年7月中旬から8月下旬までは二世週祭で、二世ウイーク女王が選出される。二世週祭は1934年に始まり、大戦中の5年の空白をおいて、リトル東京のビジネス活性化を図るために催された日系最大のイベントだ。
 16日にはさまざまな日系団体がリトル東京周辺をパレード。夕闇が迫り辺りが暗くなり始めたころ、青森県の「ねぶた-伝説の義経」のフロートが登場した。
 新女王の頭上に冠を載せ最後の任務を遂行した女王の県系4世トリー・西中・レオンさんは「将来に素晴らしい経験を積むことができ、多くの方々に感謝の言葉をお伝えできる幸せをかみしめている。日系アメリカ人として今後も日米親善に貢献したい」と述べた。最後の部分は感涙にむせび、言葉にならない一面もあった。
(当銘貞夫通信員)

2015年新女王に選出されたサラ・クニコ・ハッターさん(中央)と両親ら=15日、ダウンタウンリトル東京日米劇場
16日のパレードで1番人気があったねぶたのフロート=16日、リトル東京