写真家の中平卓馬さん死去 写真表現の転換期に影響


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 先鋭的な表現と理論で知られる写真家、中平卓馬(なかひら・たくま)さんが1日午前2時8分、肺炎のため横浜市の病院で死去した。77歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。後日、お別れの会を開く。

 東京外国語大卒業後、雑誌「現代の眼」編集部に勤務。写真家東松照明さんとの出会いをきっかけに写真を始めた。68年に評論家多木浩二さん、写真家の高梨豊さんらとの写真同人誌「プロヴォーク」を創刊。2号からは写真家森山大道さんも加わった。
 「ブレ、ボケ」を特徴とする作品で時代の空気を写し出した。評論活動でも知られ、日本の写真表現の転換期に大きな影響を与えた。
(共同通信)