県内景況24ヵ月連続「拡大」 観光好調が背景


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 日本銀行那覇支店(蒲原為善支店長)は4日、県内金融経済概況(主要計数7月)を発表した。引き続き好調な観光需要などを背景に個人消費も堅調で「全体として拡大している」との景気判断を丸2年となる24カ月連続で据え置いた。地銀3行の貸出約定平均金利(月末水準)は融資獲得競争で前月比0・010ポイント減の1・887%となり、低下傾向が続く。

 【個人消費】全店ベースの百貨店・スーパー・コンビニ売上高は、食料品を中心に販売が伸長し前年同月比5・1%増となった。自動車販売台数は7・9%増。軽自動車は伸び悩んだが、小型車・普通車は堅調に推移した。家電製品販売額は1・1%減だった。
 【建設】公共投資が底堅く推移し、主要建設受注額は24・3%増。県内人口の増加などで新設住宅着工戸数は16・2%増だった。
 【観光】主要ホテルの客室稼働率は0・2ポイント増の86・9%。那覇市内は2・7ポイント増の86・3%、リゾートは1・5ポイント減の87・2%だった。