高校生とボランティア、読み聞かせ300回 本部中で10年間


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読み聞かせ300回を達成したグループのメンバーたち=3日、本部町立本部中学校

 【本部】本部町立本部中学校(許田正一校長)で3日、読み手として同校読み聞かせボランティアグループ(仲宗根須磨子会長)と本部高校生(4人)による絵本などの読み聞かせが行われた。

 当日はグループのメンバーや本部高校生、本部町教育委員会の関係者ら約15人が参加した。
 目的は、町の教育発展に寄与することで、2005年7月6日から毎週木曜日の午前8時15分から25分までの早朝10分間、各クラスで読み聞かせが始まり、10年続けて今回で300回記念となった。
 読み聞かせの本は、絵本、ビジネス書、新聞の活用が主であった。
 仲宗根会長によると、当初は3人でスタートした。自分の娘が同校に在学中だったので、子どもたちに寄り添う思いでボランティアで始めた。「途中1人でも頑張った。12年度ごろからは、小・中・高の連携で本部高校の生徒3人も読み手として参加し、地域での輪が広がった」と10年間を振り返った。
 玉城芹奈さん(本部高3年)は「1年生のころから参加し当初はとっても緊張しました」と笑顔で答えていた。
 許田校長は「学ぶ基本は人の話を聞いて理解するすることだと思う。10年間もありがとうございました」とお礼を述べた。
(上間宏通信員)