【アルゼンチン】空手演武も力強く 「どんど焼き」に4千人


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冬の恒例行事のどんど焼きが催された日本庭園=8月23日、ブエノスアイレス

 大寒に入った8月23日にブエノスアイレス市で、日本の1月に行われる火祭り行事の「どんど焼き」が市内の2・5ヘクタールを占める日本庭園で催された。

冬の季節の恒例行事で、来場者は庭園の入り口で経木(薄い木の板)を受け、これからの一年の「無病息災」「商売繁盛」「厄払い」などを祈願してたき火に投げ込んでいった。沖縄文化の余興も披露された。
 庭園の運営団体・亜日文化財団によると、この日の来場者は4千人に達したという。大部分は非日系で、寒さにもかかわらず家族や友人、恋人と一緒に訪れた。「なかなかいい東洋の伝統だ。私は静かに火の前で神様に対して感謝と願いを祈った」という老婦人の声も聞かれた。
 午後は演武会があり、現地日系人の7割を占めるウチナーンチュからの協力者が多く見られた。
 ニテンキ道場と昭平流沖空会(道場主・宮城薫範士九段)による空手のほか、アルゼンチン相撲協会による乱取りが披露された。現地初の組太鼓グループ「アルゼンチン夢海渡太鼓」が「夢海渡」や「台風」「舞い花」の演目を力強い演舞で披露し、大勢の観客から拍手を浴びた。
(大城リカルド通信員)