中古車輸出、モデルに 国際海上物流研究会


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物流の現状や課題について話し合った国際海上物流プロジェクトチームの第1回研究会=14日午後3時すぎ、那覇第2地方合同庁舎

 アジアへのビジネス拡大に向けて産官学に金融を加えて取り組む沖縄国際ハブクラスター推進会議の一環として、沖縄総合事務局は14日、国際海上物流プロジェクトチームの第1回研究会を那覇第2地方合同庁舎で開いた。

沖縄の物流の現状と問題点、課題解決について意見交換した。プロジェクトチームは、沖縄における中古車輸出のビジネスモデルを構築して実証する方向性を確認した。
 那覇港の物流の現状については、取り扱う貨物量が少ないため輸送コストが韓国や台湾、シンガポールよりも割高な水準にあることなどが報告された。
 また、那覇港だけではなく中城湾港の利用拡大を見越して港内道路や上屋の整備の必要性などが話し合われた。
 冷凍・冷蔵商品の混載を可能にすることや、海運と航空輸送の利点を合わせた「シー・アンド・エアー」の必要性が、貨物量を増やす提案として挙がった。
 沖縄総合事務局経済産業部の玉城秀一商務通商課長は「沖縄が取り扱う貨物の97%は海上輸送だ。海上物流を活性化させる必要がある。プロジェクトチームの中から、実際に事業を動かしていくワーキングチームに持っていけたらいい」と話した。