アジア経済戦略構想を知事に提出 県の施策に反映へ


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富川盛武会長(左)から県アジア経済戦略構想の報告書を受け取る翁長雄志知事=17日午前11時すぎ、県庁

 翁長雄志知事が経済政策の柱に据える県アジア経済戦略構想策定委員会の富川盛武会長は17日午前、委員会でまとめた構想の報告書を翁長知事に手渡した。翁長知事は「スピード感を持ってダイナミックな発想でやっていきたい」と述べ、構想を今後の県の政策に反映させる意向を示した。

 構想は、国際物流機能を拡充するため那覇軍港や陸上自衛隊駐屯地の用地の活用、急増するクルーズ船の拠点港整備などが盛り込まれている。報告書を受け取った翁長知事は記者団に対し「大胆な提案をしていただいたので、方向性が見えているものを柔軟に事業化して進めていきたい」と語った。富川会長は「沖縄21世紀ビジョンに足りない部分を補完、補足した。今後の沖縄の経済自立につながる重要な意味を持つ」と述べた。
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