県教育庁、高校入試制度見直しを検討 19年度めどに


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 県教育庁が、導入から約20年が経過する推薦入試など高校入試制度の見直しを検討していることが25日までに分かった。想定しているのは推薦制度の見直しだが、具体的な検討課題は年度内に開かれる有識者会議で協議する。協議の結果、現状維持となる可能性もある。見直すことになれば、現在の小学6年生が受験する2019年度以降が対象となる見込み。

 入試制度見直し検討に向けて県教育庁はことし7月、中・高校の教員や中学3年の生徒とその保護者を対象にアンケートを実施した。アンケート結果を基に有識者会議で話し合う。
 県教育庁の担当者によれば、県外では推薦制度を廃止した地域や一部のみで実施している地域があるという。県内でも「推薦制度が学力向上を妨げているのではないか」と指摘する声もある。検討の結果、現状維持となる可能性もあるが、改革も含めて現行制度の課題を把握する機会と位置付けている。(安富智希)