糸満大綱引、3年連続で北組に軍配 3万8千人が熱戦


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勢いよく大綱を引き、3年連続で北組が勝利した糸満大綱引=27日午後6時すぎ、糸満市

 【糸満】豊年や無病息災を願う伝統行事「糸満大綱引」が旧暦8月15日の27日、糸満市の糸満ロータリーから白銀堂間で開催された。市内外から3万8千人(主催者発表)が訪れ、南北に分かれて熱戦を繰り広げた。全長180メートル、総重量約10トンの大綱を南北に分かれて引き合い、3年連続で北組が勝利した。

 区民らは午前8時ごろから白銀堂前に集まり、前もって作った小綱をまとめ上げ、大綱を完成させた。午後6時前に大綱にカヌチ棒が差し込まれ、「ハーイヤ」の大きな掛け声とともに参加者は全力で綱を引き合った。7分55秒の熱戦の末、北組に軍配が上がった。通算成績は北が36勝、南が29勝、4引き分け。
 大綱引に先立ち、糸満小学校から白銀堂前までの約1キロを練り歩く「道ズネー」が行われた。旗頭を先頭に老若男女の出演者が、歌や踊りを道沿いに集まった観客に披露した。
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