台風21号 農作物被害、石垣4468万


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台風21号の強雨でなぎ倒されたサトウキビ=29日、石垣市白保

 【石垣・宮古島】28日未明から夜遅くにかけ先島地方を暴風域に巻き込んだ台風21号の猛烈な風で、石垣市や宮古島市では29日、農作物の被害が確認された。

台風の接近はことし5度目。度重なる被害に、農家らには落胆が広がり「生産意欲が下がってしまう」などの声が漏れた。
 県によると、宮古地区での農林水産物被害額はサトウキビやオクラなど約727万円だった。一方、石垣市は速報として農作物被害額は4468万円と発表。サトウキビが2004万円と被害が大きく、オクラなどの野菜や花き類なども影響を受けた。
 1カ月前に接近した台風15号で八重山地区は5億9692万円の農林水産物被害を受けた。サトウキビへの被害が最も大きかったが、この1カ月で回復し始めていた。石垣市サトウキビ生産組合の次呂久栄重組合長は「度重なる台風で負荷がかかっている。収量への影響や生産者の生産意欲への影響が心配。支援をお願いしたい」と話した。