日銀那覇短観、景況「良い」過去最高 15期連続「良い」超


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 日本銀行那覇支店(蒲原為善支店長)は1日、9月の県内企業短期経済観測調査(短観)の結果を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は好調な観光関連を背景に全産業で前期(6月)より9ポイント増のプラス44となり、調査を始めた1974年以降最高となった。一方、製造業は前期比24ポイント増のプラス46となり、過去2番目の高水準となった。「良い」超は14期連続となった。

 蒲原支店長は「観光客の増加など、観光需要が引き続き強く、販売価格を上げても売り上げが伸びる状況にある。県経済が腰折れする材料はなく、仮に中国経済が下振れしても県経済の好調さは当分の間は続く」と分析した。
 業種別DIでは非製造業の飲食店・宿泊が最も高いプラス59となり、前期より18ポイント上昇した。上げ幅では、製造業の食料品が最も高く、前期比28ポイント増のプラス36となった。飲食店・宿泊以外にも、「建設資材」「その他製造」「卸売り」「小売り」「サービス」「リース」の7業種がプラス50の大台に達した。
 一方、雇用人員判断DIは全産業で、前期より1ポイント悪化のマイナス29となり、人手不足感の状況が続いている。
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